私は車の運転をしません。
車の運転免許は持っています。
バイクの運転免許も持っています。
私は車の運転をしない反動かもしれないのですが、
車の運転マナーについて、かなり観察しています。
そこで感じることはたくさんあるのですが、一番は車の
「ウインカー」
についてです。
もちろん、マナーを守っておられる方は多いです。
しかしマナーが悪い方もたくさんおられます。
そこで、車を運転しない歩行者の視点から、
車のウインカーを出すタイミングなどについて書いていこうと思います。
1.「ウインカーを出すタイミング」
ウインカーを出すタイミングについて調べましたが、
道路交通法では
「30メートル手前」
とされています。
思っていたよりも、かなり手前からウインカーを出す
ルールになっているなと、まず感じました。
もちろん例外はあります。
交差点が30メートル以内に連続している場合や、
駐車場やコンビニなどが続いている場合もあります。
その場合は、ルール通り30メートル前からウインカーを出すと、
逆に危険になってしまいますので、例外と言えます。
でも、
「原則30メートル手前というのがルール」
です。
それ以外は、あくまでも「例外」のときだけです。
2.「早すぎる VS 遅すぎる、どちらがいいのか?」
車のウインカーを出すタイミングは、原則30メートル手前です。
でも正確に30メートル手前からウインカーを出すことは、
意外と難しいことかもしれません。
なのでほとんどのドライバーは、自分の感覚で、ウインカーを出すことになります。
ということは、多くの場合
・ウインカーを出すタイミングが、早い
・ウインカーを出すタイミングが、遅い
の、どちらかになります。
でも中には、距離感覚を把握するのが苦手なドライバーもいらっしゃると思います。
その場合は
1.「ウインカーを出すタイミングが、早すぎる」
2.「ウインカーを出すタイミングが、遅すぎる」
の、どちらかになります。
では、果たして1と2のどらかが「BETTER(ベター)」なのでしょうか?
「歩行者の立場からすると、
車のウインカーを出すタイミングは、
遅すぎるよりも、早すぎる方がいい」
と私は思っています。
理由を説明します。
まず1の
「ウインカーを出すタイミングが、早すぎる場合」
例を挙げます。
あなたは交差点の横断歩道を歩いています。
そこに、対向車が近づいてきます。
対向車は右折のウインカーを出しました。
あなたは、
「ああ、この車は右折するんだな。
もちろん直進優先で、横断歩道で、歩行者優先だけど、
一応、車にも注意しておこう」
こんなふうに思うのではないでしょうか?
車を凝視するとまでは言いませんが、
少なくとも視線から車を切ったりはしません。
私はそうしています。
あなたは、車は自分が横断歩道を渡ったあとで、
交差点を右折すると思っていました。
ですが、車は交差点の少し手前にある道に右折していきました。
あなたは、
「なーんだ。交差点で曲がるんじゃなかったのか」
と思います。
でも、これは別にいいのです。
無駄に終わりましたが、あなたは車に対して準備をしていました。
万が一、車が自分に向かってきたとき、避けられるかどうかは別として、
ほんの少しかもしれませんが、準備ができていました。
「準備が出来ていた」
というのがポイントなのです。
では2の
「ウインカーを出すタイミングが、遅すぎる場合」
1と同じ状況です。
あなたは
あなたは交差点の横断歩道を歩いています。
そこに、対向車が近づいてきます。
対向車はウインカーを出していません。
あなたは、
「ああ、この車は直進するんだな。
じゃあ大丈夫だな。
別に気にする必要はないな」
こんなふうに思うのではないでしょうか?
私はスマホを見ながら歩きません。
ですがスマホを見ながら歩いている人であれば、
車から視線を切って、スマホに視線を戻すかもしれません。
あなたがスマホを見ながら歩かないとしたら大変失礼なのですが、
あえて今回はスマホを見ながら歩いていると想像してください。
あなたは、車は直進すると思っています。
なので、あなたは安心してスマホを見ています。
あなたは、車を見ていません。
そこに突然、車がウインカーを出しながら
右折してきて、あなたに近づいてきました。
あなたが顔を上げると、車は、あなたの目の前で停止しました。
幸いなことに事故は起こりませんでした。
でもドライバーの中には
・電話をしながら運転する
・スマホの画面を見ながら運転する
こういった人も少なからずいます。
スマホを見ながら交差点を曲がる車を見たことはありませんが、
電話をしながら右折・左折する車は何度も目撃しています。
運転マナーの悪い人は、悲しいことですが、一定数存在します。
決してゼロになることはありません。
歩行者は、それに対して備えないといけません。
ですが、歩行者は対向車のドライバーが電話をしていることや、
スマホを見ているというレベルまで確認することはまずありません。
そのつもりがあったとしても、視力が悪かったり、
天候が悪かったり、夜間だったりすれば見えません。
だから、
「歩行者にとって、車のウインカーは、
万が一の事故に備える大きな判断基準になる」
のです。
歩行者にとって、車の出すウインカーというのは、とても重要なのです。
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3.「良いドライバーの定義とは?」
良いドライバーの定義というのは、車を運転する人と
運転しない人とでは違ってくるかもしれません。
私は車を運転しないので、
「歩行者から見た、良いドライバーの定義」
を書きたいと思います。
それは
「歩行者に恐怖を与えないのが、良いドライバー」
だということです。
道路交通法を守ると言うのは当然のことです。
良いドライバーというのは、それにプラスアルファがあります。
それが、恐怖を与えないということです。
逆に言いますと、歩行者に恐怖を与えるドライバーもいます。
これは全ての歩行者に共通することだと思うのですが、
車が自分の目の前で停車すると恐怖を感じます。
良いドライバーは、停車するときも、歩行者との距離を配慮してくれます。
運転が上手い、下手というのはよく話題になることです。
でも歩行者からすると、それはどうでもいいことです。
1.車の運転は上手いが、歩行者に恐怖を与えるドライバー
2.車の運転は上手くないが、歩行者に配慮できるドライバー
私は2のドライバーを尊敬します。
それは多くの歩行者も同じだと確信しています。
車と歩行者では、当然ですが、車の方が強いです。
両者がぶつかったら、100%車が勝ちます。
速度にもよりますが、人間は100%の確率でケガをし、数十%の確率で死亡します。
人間が無傷で、ドライバーが死亡することは、絶対にありません。
強いものが弱いものに配慮するというのは
・大人が子供に対して
・男性が女性に対して
優しくする、助けてあげることと同じことです。
ここに2人のドライバーがいます。
Aさん「別に、ぶつからなけれ同じことじゃないか。イチイチうるさいな」
Bさん「もし自分が歩行者の立場だったら、車が自分の目の前で、
ほとんど距離のないところで止まったら怖いと感じるだろう。
だから、自分が運転するとき、停車するときは、
歩行者を怖がらせないように、ちゃと距離をとるようにしよう」
あなたは、どちらのドライバーと友達になりたいですか?
もちろん私もあなたと同じで、Bさんと友達になりたいです。
Aさんとは仕事上などの、どうしてもという場合を除いて、一切関わらないようにします。
例え仕事上だとしも、必要最低限にして、極力接点を持たないようにします。
歩行者は、優しいドライバーを求めているのです。
まとめ
車のウインカーを出すタイミングについて、歩行者の視点から書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
車を運転する人、歩行者の間には意識の面でかなりの開きがあります。
歩行者にとっては、
「歩行者に配慮ができるドライバーは、
運転が上手いだけのドライバーより、
100倍カッコよく見える」
ということです。
交通事故は、被害者にとってもですが、加害者の人生も大きく狂わせます。
たかがウインカーですが、されどウインカーです。
「車のウインカーを出すタイミング1つで、交通事故の引き金になりうる」
のです。
事故に遭わせたいドライバーなど1人もいません。
事故に遭いたい歩行者など1人もいません。
交通事故がゼロになるなど、夢物語は言いません。
でも少しでも、交通事故が減ることを祈っています。
あなたにも、私にも、大切な人がいます。
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