豊川孝弘七段「マツコ&有吉の怒り新党」おやじギャグで爪痕を残す

少し前の話ですが、将棋の豊川孝弘七段が人気テレビ番組の
「マツコ&有吉の怒り新党」に出演されました。

コアな将棋ファンには見慣れた豊川七段のおやじギャグだったのですが、
それを初めて見た、マツコ・デラックスさん、有吉弘行さん、
夏目三久アナウンサーにとっては衝撃だったようです。

いつもは辛口のマツコさんや有吉さんにも凄く好評で、
豊川七段ファンとしてはとても嬉しかったです。

豊川孝弘七段は「七段」です。
将棋のプロ棋士が七段になるには、いくつかルートがあるのですが、
大きく分けると以下の3つになります。

1、順位戦でB級1組に昇級する。
2、竜王戦で1組に昇級する。
3、六段昇段後、公式戦150勝を達成する。

タイトルを獲得したりすると一気に昇段することもありますし、例外もいくつかあります。
ただ、ほとんどの棋士は1・2・3のいずれかの条件を満たして七段になります。

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豊川孝弘七段は今は違うのですが、過去にB級1組に所属していたことがあります。

将棋の順位戦のクラスは5つに分かれています。
最高位は「名人」なのですが、みな名人を目指して闘っているのです。

クラスは上から順番に

・A級
・B級1組……豊川孝弘七段が過去にいたクラス
・B級2組
・C級1組
・C級2組

に分かれています。

豊川孝弘七段は上から2番目のクラスにいたのです。

「マツコ&有吉の怒り新党」で初めて豊川孝弘七段のことを知った方は
「おやじギャグの面白いおじさん」といった印象かもしれませんが、
実は将棋の実力もあるおじさんなのです。

豊川孝弘七段の将棋の解説は本当に面白いです。

将棋に詳しいファンにはもちろん、初心者の方や将棋を知らない方も充分に楽しめるのです。
例え将棋を知らなかったとしても、豊川孝弘七段のおやじギャグを聞くだけで
充分に楽しめるのは凄いですね。

実際に、マツコ・デラックスさんも有吉弘行さんも
夏目三久アナウンサーも将棋のことは全然詳しくありません。

でも、豊川孝弘七段を見て本当に楽しそうでした。

私の個人的な印象なのですが、マツコ・デラックスさんも有吉弘行さんも
お世辞を言うのはあまり得意ではないと思います。

そんな笑いに関しては辛口なお二人が満面の笑みで豊川孝弘七段のことを面白がっていた
のが私は本当に嬉しかったのです。
プロのお笑いの方に認められたような気がしました。

豊川孝弘七段は、史上最強の棋士と呼ばれている羽生善治さんと同期です。
他には羽生さんのライバルでもある森内俊之さんもいらっしゃいます。

羽生さんや森内さんは、将棋のプロの養成機関である奨励会を短期間で突破されました。
豊川孝弘七段は少し時間がかかりました。
それでも将棋のプロ棋士になったのは本当に凄いことなのです。

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奨励会には、全国各地から将棋の天才たちが集まります。
地元では誰も勝てる相手がいない神童たちの集団、それが奨励会です。

そんな中を勝ち上がってプロの将棋棋士になったのですから、
おやじギャグの豊川孝弘七段も、やはり天才なのです。

将棋のプロになるのが、どれだけ凄いことかを説明します。

将棋のプロになるには、奨励会の「三段リーグ」というもので
上位の成績を修めなければなりません。

プロになれば「四段」になります。

「三段」と「四段」。
1つしか段は違いませんが、この1つの距離がとてもつなく遠いのです。

例外はありますが、1年間で将棋のプロになれるのは、たったの「4人」だけです。

この4人に入るのが、どれほど凄いことか。

例えば東大に入るのはとても難しいと言われています。
でも東大で一番難しい医学部(理科三類)でも1年間で約100人入れます。

でも将棋のプロ棋士になれるのは1年間で日本全国で4人だけです。
この中に豊川孝弘七段も入ったということなのです。

豊川孝弘七段は、ただのおやじギャグが面白いおじさんではないのです。

そんな将棋も強い豊川孝弘七段ですが、東京生まれの東京育ちです。
しかし東日本大震災での原発事故を受けて、奥様、3人の子供さんと一緒に、
東京から奥様の実家がある福岡市に転居されました。

なので現在、豊川孝弘七段は福岡にお住まいです。

将棋の対局のほとんどは、東京か大阪の将棋会館で行われます。
豊川孝弘七段は東京所属ですので、対局の度に福岡と東京を往復されていることになります。

移動には時間もお金もかかりますが、それを覚悟で福岡に移住されたということは、
それだけ福岡に魅力を感じていらっしゃるのでしょうか。

もうそうであれば、同じ福岡県民としてはとても嬉しいことです。

ちなみに同じく将棋のプロである中田功七段も福岡にお住まいです。
中田功七段と言えば、順位戦でA級に昇級した佐藤天彦八段の師匠でもあります。
佐藤天彦八段は福岡出身で、現在は東京にお住まいです。

豊川七段、中田七段が福岡にお住まいということは、福岡に住みながら
プロ棋士として活動するということも可能ということかもしれません。

東京や大阪に住んでいるほうが便利なことは間違いありませんが、
もしかすると地方に住むメリットというのもあるのかもしれませんね。

豊川孝弘七段の将棋の解説は本当に面白くて
「将棋解説のエンターテイナー」といった感じです。

将棋って、最初はやっぱり「難しそう」な印象を持たれることが多いと思います。
なので豊川孝弘七段のおやじギャグを将棋の入口にしてもらって、
将棋を楽しむ人が増えてくれるといいなと思っています。

別に将棋が強くなくたって全然構わないのです。

将棋のプロ棋士が職業として成立しているのは、将棋ファンがいるからです。
これはプロ野球もサッカーのJリーグも同じです。

なので将棋ファンが増えるということは、将棋のプロにとっても大切なことなのです。

「将棋を楽しむファンの数を増やすこと」

これは実は将棋界にとって最大の課題でもあります。

将棋界で一番の有名人といえば、羽生善治さんです。
将棋のことは知らなくても、羽生さんのことは知っているという方は多いです。

豊川孝弘七段は「マツコ&有吉の怒り新党」の出演で、一気に全国区になりました。
もちろん「豊川孝弘」という名前はまだ覚えてもらっていないと思います。
でも「将棋の話が面白い、おやじギャグの人」という認識は持ってもらえたと思います。

今はインターネットの時代ですが、それでもやはりテレビの影響力は大きいです。

豊川孝弘七段は現役の将棋のプロですから、将棋の対局が一番大切です。
でも将棋界のために、将棋の楽しさを知ってもらうために、将棋のファンを増やすために
その大切な時間の一部を使って頂けると嬉しいです。

なぜなら、豊川孝弘七段以上に人を楽しませることができる「エンターテイナー」は、
将棋界には他にいない
からです。

マツコ・デラックスさんと有吉弘行さんに気に入ってもらったことは間違いないので、
またテレビに呼んでもらえるといいですね。

将棋界のためにと大きいことを言ってきましたが、
私は単純に豊川孝弘七段のおやじギャグをテレビで見たいだけなのかもしれません。
豊川孝弘という面白い人の存在を知ってもらいたいだけなのかもしれません。

福岡では、将棋のタイトル戦もよく行わます。

豊川孝弘七段は福岡在住というとこで、最近では福岡で行われる
タイトル戦や将棋イベントに出演されることも増えてきました。

私も福岡在住ですので、豊川孝弘七段が解説されるのであればぜひ行ってみたいと思います。

将棋イベントのデビュー戦が豊川七段というのは、すごく贅沢ですね。
今からその日が来るのをワクワクしながら楽しみにしています。

何しろ将棋は楽しいです。
9×9、たった81マスの中に無限の宇宙があります。
私はもし生まれ変わったら、将棋のプロ棋士になりたいです。

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