水素ステーションは普及する?価格、補助金、課題と東京オリンピック

日本国内で、続々と水素ステーションがオープンしています。
JX日鉱日石エネルギーは3月12日、水素ステーションの
7号店を埼玉県春日部市に開設しました。

★水素ステーションって何?

水素ステーションというのは、燃料電池車(FCV)に水素を供給する商用の場所のことです。

簡単に言いますと、

・ガソリンを入れるのが、ガソリンスタンド。
・水素を入れるのが、水素ステーション。

ということになります。

★燃料電池車(FCV)って何?

燃料電池車(FCV)というのは、水素を使って起こした電気で走る自動車のことです。

燃料電池車(FCV)は、タンクに貯めた水素を空気中の酸素
と反応させて電気をつくり、その電気でモーターを
回して走ります。

走行時には水しか排出しないため、環境に優しい車
として注目を集めています。

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★注目の燃料電池車(FCV)「MIRAI」と補助金について

2014年12月、トヨタ自動車から燃料電池車(FCV)の量産車、
「MIRAI(ミライ)」が発売されました。

販売価格は、723万6000円(税込み)。

ただ国からの補助金を差し引きますと、
実質価格は521万6000円と、200万円近く安くなります。

2015年1月23日には、神奈川トヨタ自動車(横浜市)の
マイクス本店(横浜市)で、「ミライ」内覧会が開催されました。

一般客、法人客などたくさんの方が訪れたようです。

一般客の方は、やはり、いざというときに燃料を補給できるように、
水素ステーションの場所が気になるようですね。

法人客は、普段の法人向け展示会の2倍もの方が訪れたそうで
関心の高さがうかがえます。

★燃料電池車(FCV)の長所と課題

ガソリンを使わないで走る夢の車、燃料電池車(FCV)。
長所もありまずが、普及に向けての課題もあります。

ここでは、その両方の面から見ていきたいと思います。

★長所

・走行時に発生するのは水のみなので環境に優しい。

・1回の水素充填(じゅうてん)で走れる距離が700キロメートル以上(ホンダの場合)と長い。

・発電しても騒音が小さく走行時に静か。

★課題

・燃料電池そのものの価格が高く、車両価格もハイブリッド車よりも高い。

・水素ステーションが少なく、充填(じゅうてん)をするのに手間がかかってしまう。

・走行時の音が静かすぎて、歩行者に気づかれにくい。

以上のようなことが挙げられます。

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★水素ステーション+コンビニ?

燃料電池車(FCV)の普及に向けての一番の課題は、その価格もありますが
やはり一番は「水素ステーション」の数です。

価格は国の補助金を使っても約500万円と高額ですが、これは一回のみです。
しかし、走行時に使用する水素ステーションは「日常」になります。

この水素ステーションの数が現在は圧倒的に少ないのです。
2015年2月末時点では9カ所だけです。

もしガソリンスタンドが国内に9カ所だけだったら
と考えるといつガソリンがなくなるか心配ですよね。
そんな状況なのが、今の燃料電池車(FCV)なのです。

ただ今後は水素ステーションが全国で広がっていく動きがあります。

コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンは燃料電池車(FCV)向け
のインフラ整備をコンビニで初めて手がけます。

2015年秋に、燃料電池車(FCV)で使う水素を補充する水素ステーション
を併設した店舗を、東京都と愛知県刈谷市にオープン
する予定です。

そして2017年度末までに、10~20店舗に増やす計画を立てています。

ですので、今後はローソンやファミリーマートも参入してくるかもしれません。
そうなると更に水素ステーションが全国で普及していきますので
ぜひ、そうなるといいですね。

★トヨタ「MIRAI」以外の燃料電池車(FCV)はあるの?

現在市販されている燃料電池車(FCV)は、トヨタ自動車の「MIRAI(ミライ)」
のみですが、他の自動車会社もそれに続く動きを見せています。

ホンダは2014年11月に開発中の「FCV CONCEPT」を公開し、
2015年中には市販すると発表しました。

日産自動車もドイツのダイムラーとの共同開発者を2017年中に
売り出す方針を発表しています。

さらにトヨタ自動車は燃料電池車(FCV)に関する特許を無償公開と公表しました。

これにより国内はもとより、海外も含めて参入メーカーが拡大し、
水素ステーションなどのインフラを拡大していきそうです。

企業の命とも言える特許を無償公開するところに、
トヨタの燃料電池車(FCV)普及に対する姿勢と覚悟を感じます。

トヨタが自社で市販する燃料電池車(FCV)につけた名前は「MIRAI(ミライ)」。

まさに燃料電池車(FCV)の未来を見据えての、
特許の無償公開だったのではないかと思います。

★東京オリンピックと水素の関係

刻々と迫ってきている東京オリンピック。

実は日本政府は、東京オリンピックで「水素社会」
を世界にアピールするための取り組みをしています。

東京都中央区晴海に選手村を建設予定ですが、
そこで燃料電池で生み出した電力や温水を供給する
「水素タウン構想」を打ち出しているのです。

東京オリンピックが開催される2020年には、
世界の水素インフラ市場は10兆円を超えるとの予想もあります。

世界中が注目する東京オリンピックでは、日本の水素関連技術を
アピールするのに絶好の機会になりそうですから
国も民間も協力して取り組んでいきそうですね。

10年後は街中に水素ステーションが溢れ、
街中に燃料電池車(FCV)が走っているかもしれません。

本当に楽しみですね。

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