清宮幸太郎はなぜ3番を打つの?理由は4番起用以上のメリットが早実にあるからだった!

こんにちは。

今回は

清宮幸太郎

選手をご紹介します。

清宮幸太郎選手と言えば、高校生ナンバーワンの強打者として、今や日本中の人たちが注目する有名な方です。

高校通算本塁打記録の更新も目の前に迫ってきました。

更新するのは確実で、あとは時間の問題になってきました。

その日がいつになるのか、今からとても楽しみですね。

清宮幸太郎選手は、所属する早稲田実業高校の野球部では主将も務めています。

文字通り打撃面でも精神面でもチームの中心人物です。

しかし、ここで一つの疑問が浮かびます。

おそらく私以外にも多くの方が、なんとなく思っていたモヤモヤ感。

そうです。

それは

「清宮幸太郎の打順はなぜ3番なのか?なぜ4番じゃないのか?」

ということです。

高校生ナンバーワンバッターですから、当然、所属する早稲田実業でもナンバーワンのバッターです。

それなのに清宮幸太郎選手は、なぜか4番を打っているのです。

そこで今回は

「清宮幸太郎はなぜ3番なのか?どんな理由があるのか?」

という視点で書いてみたいと思います。

よろしければ、ぜひ最後までご覧ください。

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早稲田実業の現在の打順

まず初めに、2017年の早稲田実業高校野球部の打順をご紹介します。

もちろん試合によって多少の変更はありますが、概ね以下のような打順になっていることが多いようです。

・1番 (二) 橘内俊治 (3年)

・2番 (中) 西田燎太 (3年)

・3番 (一) 清宮幸太郎 (3年)

・4番 (捕) 野村大樹 (2年)

・5番 (投) 雪山幹太 (2年)

・6番 (左) 福本翔 (3年)

・7番 (右) 小西優喜 (3年)

・8番 (三) 生沼弥真人 (1年)

・9番 (遊) 野田優人 (2年)

このようになっています。

改めてスターティングメンバーを見てみますと、1・2年生が4人と、ほぼ半分を占めていることに気付きます。

早稲田実業のような強豪校で下級生のときからスタメンを張っているということは、それだけ実力があるということでしょう。

そしてもう一つ言えるのが

「早稲田実業の和泉監督は、実力があれば学年に関係なく選手を起用する」

ということです。

当たり前のことかもしれませんが、普通の監督であれば、やはり3年生を中心に使いたくなるものです。

1・2年生にはまだ次がある。

しかし3年生は負けたら最後になる。

この事実を考慮すると「実力主義」というのは、頭では理解していても、実行するとなるとなかなか難しいものだと思います。

しかし早稲田実業の和泉監督は実践しています。

まず早稲田実業の打順に和泉監督のチーム方針が見えてきます。

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清宮幸太郎3番を打つ理由

普通、野球はプロもアマも関係なく、チームで一番のホームランバッターが4番を打ちます。

その割合は90%以上と言ってもいいでしょう。

早稲田実業で一番のホームランバッターは清宮幸太郎選手です。

しかし、清宮幸太郎選手は、現在3番を打っています。

ときどき4番を打つということもありません。

3番で固定されているのです。

なぜでしょうか?

そこにはどんな理由があるのでしょうか?

詳しく見ていきたいと思います。

打順が多く回ってくるから

まず最初の理由は、

「3番の方が4番よりも打順が多く回ってくるから」

です。

これは単純ですが、凄く深いです。

当たり前すぎて、つい見過ごしてしまいがちですが、とても大きな理由だと思います。

もし野球が1チーム30人ならば、1つの違いは大したことはありません。

しかし野球は9人でやるスポーツです。

たった9人しかいない中で1つの違いというのは実は凄く大きいのです。

ちなみに今年2017年のプロ野球で快進撃を続ける東北楽天ゴールデンイーグルスは

「ホームランバッターのペゲーロ選手を2番で起用」

しています。

この理由について楽天の梨田監督は

「単純に打席が回ってくる確率が高いから。1シーズンという長い目で見れば、間違いなく勝率に影響してくる」

と語っています。

本来2番バッターというのは、バンドが上手かったり、小技が上手かったりする選手を起用するのが多いです。

しかし梨田監督は野球界の常識にとらわれずにペゲーロ選手を2番で起用しており、そのことが楽天の快進撃の大きな要因になっています。

・清宮幸太郎の3番

・ペゲーロの2番

打順は違いますが、起用理由はどちらも一緒です。

清宮幸太郎選手の打席を1つでも増やしたいから3番で起用しているのです。

和泉監督は後悔をしたくないから

野球の試合ではなぜか

「9回の攻撃、あと一人で4番に回ってくるという場面でゲームセット」

ということがよくあります。

そしてこれはどのチームにも起こりうることです。

もちろん早稲田実業にもです。

「でもそれなら3番じゃなくて、1番にすればいいじゃないか」

という疑問が浮かぶかもしれません。

確かにそれは間違ってはいません。

しかし正解とは言えないと思います。

確かに清宮幸太郎選手が1番であればチーム内で一番多く打順が回ってきます。

しかし1番での起用には欠点もあります。

まず1回の攻撃のときは清宮幸太郎選手の前にランナーがいないということです。

さらに1番ということは、前の打者が「7・8・9番」になります。

下位打線ですから、当然、出塁率は下がります。

そうなるとやはり、清宮幸太郎選手がランナーのいない場面で打席を迎える確率が高くなってしまうのです。

・清宮幸太郎選手に出来るだけ打順を回したい。

・清宮幸太郎選手の前に出来るだけランナーをためていたい。

この2つのバランスを考えて、清宮幸太郎選手を3番で起用しているのでしょう。

もし清宮幸太郎選手を4番にしていて、3番でゲームセットになってしまったら、和泉監督は凄く後悔すると思います。

「もし清宮を3番にしていたら」

と考えずにはいられないでしょう。

しかし清宮幸太郎選手を3番で起用していて、もし2番でゲームセットになったとしても

「もし清宮を1番か2番で起用していたら」

と後悔することはないでしょう。

1・2番で起用することには無理があるからです。

「和泉監督が後悔をしたくないから」

これも清宮幸太郎選手を3番で起用する理由の一つです。

1回の攻撃で必ず打席が回ってくるから

4番は確かにチームの中心ですが、1回の攻撃が三者凡退のときは打席が回ってきません。

しかし

3番であれば、1回の攻撃で必ず打席が回ってくる

のです。

まず相手からすると

「1回の攻撃で必ず清宮幸太郎選手の打席が回ってくるというプレッシャー」

が物凄く大きいです。

野球では1回の攻防を「立ち上がり」とよく言います。

ピッチャーからすると1回を3人で抑える事ができれば、その試合を気分良く投げられる可能性が高くなってきます。

逆に1回に打たれてしまうと、その後、調子を上げていくことが難しいのです。

それほどピッチャーにとって1回というのは重要なのです。

その重要な1回に清宮幸太郎選手がいるのか、それともいないのか?

ピッチャーにとって大きな違いです。

「1回の攻撃で必ず打席が回ってくる」

これも清宮幸太郎選手を3番にしている大きな理由です。

敬遠をさせたくないから

相手チームからすれば、早稲田実業に勝つためには清宮幸太郎選手を抑えることが重要になります。

もちろんそれだけではありませんが、清宮幸太郎選手をノーヒット、あるいは打たれたとしてもホームランでなければ合格点でしょう。

そして勝つことだけを重視するのであれば、清宮幸太郎選手を敬遠することも当然、作戦として大いに有り得ることです。

しかしなぜか、清宮幸太郎選手は敬遠されることがほとんどありません。

もちろん「高校生だから正々堂々と勝負しよう」という面もあります。

古い話になりまりますが、元・巨人、元・ニューヨークヤンキースで活躍した松井秀喜さんは、高校3年生の夏の甲子園で「5打席連続敬遠」をされたことがあります。

相手チームは勝つことに徹して、松井秀喜さんとの勝負を1度もしませんでした。

その結果、松井秀喜さんのチームである星稜高校は負けました。

ですがこの連続敬遠は物議をかもしました。

相手チームは批判されもしました。

勝つためなら何でもするのかと。

それ以来、これほど露骨な敬遠はなくなりました。

しかし、現在の高校野球でも敬遠はあります。

それは例えば、スコアは0-0、9回裏、相手チームの攻撃、バッターは4番。

このような場面です。

1打逆転負けという場面ではやはり敬遠はあるのです。

ですから清宮幸太郎選手も敬遠される可能性はあります。

しかし最近の試合で、清宮幸太郎選手が敬遠される事はほとんどありません。

それはなぜか?

それは

「4番に野村大樹がいるから」

です。

現在の早稲田実業の4番は野村大樹選手です。

学年は清宮幸太郎選手の1つ下になります。

野村大樹選手は1年生の時から4番を打つほどの強打者です。

清宮幸太郎選手はもちろん凄い打者ですが、野村大樹選手も負けないくらいの才能を持っています。

気が早いですが、ドラフトでも注目選手になるのは間違いありません。

相手チームとしては一打サヨナラの場面で清宮幸太郎選手を迎えたとしても、次のバッターに野村大樹選手がいるため敬遠が出来ません。

ホームランもヒットも、打たれる確率が2人はそれほど変わらないからです。

逆に3番野村、4番清宮であれば、清宮選手の敬遠される数は劇的に増えてしまうでしょう。

早稲田実業は、清宮・野村が中心のチームです。

正直に言えば、投手力はあまり強くありません。

打って勝つチームです。

ですから一点でも多く取る、早稲田実業が勝つ確率を1%でも上げるための最善の策が

・3番 清宮

・4番 野村

という打順です。

早稲田実業にとっては清宮の後ろに野村がいるというのはとても大きなことなのです。

強いチームは3番打者が一番優れているから

これはプロ野球の話になるのですが、

「強いチームには3番にチームで一番のバッターを配置している」

ことが多いです。

例えば、V9時代の巨人は

・3番 王貞治

・4番 長嶋茂雄

でした。

阪神タイガースが一番強かった時代は

・3番 バース

・4番 掛布雅之

でした。

そして現在の福岡ソフトバンクホークスは

・3番 柳田悠岐

・4番 内川聖一

という打順になっています。

いずれのチームも3番がチームで一番のバッターです。

和泉監督がこういった例を参考にしているのかは分かりません。

もしかすると可能性はありますね。

真相はいかに?

まとめ

今回は早稲田実業高校の清宮幸太郎選手が3番の理由について考察してみました。

合っているのか間違っているのは分かりませんが、いろいろと考えるのは楽しいものですね。

早稲田実業にはぜひとも甲子園に出場してほしいです。

そして清宮幸太郎選手の活躍、そしてホームラン記録の更新も期待しています。

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