大相撲界のトップである横綱の鶴竜。
強さについては申し分ありませんが、相撲ファンの一部からは「鶴竜は誤審で何度も勝ちを拾っている」という声があります。
大相撲は一場所に15日間しかありません。
そのうちの一勝が違ってくるわけではすから、誤審であればとても大きいですね。
そこで鶴竜の相撲で誤審ではとの声があがった取り組みをいくつか検証してみました。
果たして真実はどちらなのか?
ぜひ最後までご覧ください。
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鶴竜は誤審で貴景勝に勝ったのか検証
まず鶴竜の誤審騒動で一番注目を集めていたのが対貴景勝の一番です。
この取り組みは2018年3月場所に行われました。
7日目の結びの一番で大きな注目を集めていました。
そこで事件は起きました。
鶴竜が貴景勝を押し出し、一旦は軍配は鶴竜に上がりました。
しかし審判団から物言いがついて協議となりました。
その結果、軍配通りに鶴竜の勝ちとなり、初日から負けなしの7連勝となったのです。
この審判団の判定に対して、相撲ファンから賛否が巻き起こりました。
まず「鶴竜の勝ち」とするファンの声は以下のようなものです。
- 鶴竜のつま先は土俵のの外に出ていない
- 砂が舞って土俵の外に出ているが、それは俵の内側に鶴竜の足があたった衝撃のため
そして「貴景勝の勝ち」とするファンの方は
鶴竜の指が貴景勝よりも先に土俵の外に出ていた
俵の外に鶴竜の足が出たと思われる痕跡がはっきりと残っている
というものでした。
そこで私はこの一番を映像で確認してみました。
映像を超スローにして、何度も何度も。
その結果、私が出した結論は「軍配通り鶴竜の勝ち」というものです。
理由は2つあります。
1つ目は「鶴竜の親指は土俵の外に出ていなかった」からです。
超スローにしても断定は出来ないほど微妙なものでした。
ですがこの瞬間をストップして見ると、やはり鶴竜の指は残っているように見えます。
そして2つ目は「貴景勝は死に体だった」ということです。
指が出ていた、いや残っていたという判断は映像を見ても意見が分かれるほど僅かなでした。
ですので仮にこの件に関してだけは引き分けということにしてみます。
ですが勝負に関しては圧倒的に鶴竜の方が押していました。
貴景勝はなんとか踏ん張っていましたが、死に体であったことは誰の目にも明らかです。
貴景勝の勝ちとする方の中には「審判団からの貴乃花親方に対しての嫌がらせ」という声もありました。
でも私はこれは間違っていると思います。
もし審判団が貴乃花親方を嫌っていたとしても、それと審議の判断を混同するわけがありません。
そんなことをしてあとから間違いとなれば、ただでさえ不祥事続きで相撲人気が下がっているのに、更に拍車をかけしまうからです。
私は鶴竜も貴景勝も好きです。
どちらの肩を持つということはありません。
あくまでも映像という客観的で科学的な証拠から判断して、鶴竜の勝ちと判断しました。
客観よりも主観を優先していたら、物事を正しく見ることは出来ないと思います。
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鶴竜対豪栄道戦も軍配が間違いだった?
続いては対豪栄道戦についてです。
この取り組みは2014年5月場所の7日目に行われました。
内容としては豪栄道が鶴竜をはたき込み、軍配は一旦豪栄道に上がりました。
しかしここで事件は起きました。
なんと勝ち残りで土俵下に控えていた横綱白鵬から物言いがついたのです。
力士から物言いの声があがるのは極めて異例のことです。
白鵬は間近でこの取り組みを見ていたため、自分の判断に自信があったのでしょう。
そして審判団の協議の結果「豪栄道が鶴竜の髷(まげ)をつかんでいたため、行司差し違えで鶴竜の勝ち」となったのです。
この取り組みに関しては
- 確かに豪栄道は鶴竜の髷をつかんでいるから、鶴竜の勝ち
- でも豪栄道はわざと髷をつかんだわけじゃないから、豪栄道の勝ち
と意見が真っ二つに分かれました。
相撲のルールに従えば、故意に対戦相手の髷をつかめば反則です。
そしてもう一つ重要な要素は「勝敗を左右する重要な場面であったか」ということです。
ある方は「豪栄道はわざと鶴竜の髷をつかむはずはない」とブログに書いていらっしゃいました。
そこで映像を何度も確認したのですが、私は「豪栄道はわざと鶴竜の髷をつかんだ」と感じました。
更に「もしあの場面で豪栄道が鶴竜のまげをつかまなければ、鶴竜は体勢を立て直していた」のでは、とも感じました。
あくまでも映像という絶対的な証拠からの判断です。
繰り返しになりますが、どちらの力士が好きだからというのは関係ありません。
というわけで「白鵬の物言いも、審判団の判断も正しかった」と私は思います。
相撲ファンに求められる姿勢
私が今回の鶴竜の取り組みを見て感じたことですが「相撲ファンは冷静に物事を判断する必要がある」ということでした。
つまり物言いがつくような判定が微妙な取り組みに関しては、映像を超スロー再生にして、自分で何度も確認する必要があるということです。
そして事実というのは、主観的なものではなく客観的なものです。
例えば映像も客観的で絶対的なものです。
絶対的なものを捻じ曲げて、好き嫌いで取り組みの勝敗を判断してはいけいなのです。
それが相撲ファンの品性だと思うからです。
まとめ
今回は横綱鶴竜の誤審騒動について検証してみました。
ぜひあなたも映像で確認していただければと思います。
スローで見ても判断が難しい取り組みを瞬時に判断しなくてはならない行司とは、本当に大変な職業だと思います。
力士はもちろんですが、相撲を支える行司の皆さんにも注目したいですね。
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