横綱・白鵬の性格が悪いという声が聞こえてきます。
実際にテレビや新聞などのメディア、そしてネットなどでも批判の対象になることが多いです。ブーイングを浴びせられたこともあります。
また発言や人に対する態度、相撲内容などが批判されることも少なくありません。
果たして真相はどうなのか迫ってみたいと思います。
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白鵬の性格が悪いというのは本当?
白鵬は性格が悪いと言われていますが、果たしてそれは本当でしょうか?
一人の人間の性格というのは、人によって印象が違います。誰でも多面性を持っているからです。それは白鵬も同様です。
白鵬への批判的な意見を調べて見たところ、以下のような声がありました。
- 短気ですぐにカッとなるところがある
- 先輩力士や目上の人に対しての敬意がない
- 立ち会いで変化する
- 待ったもよくする
- 反則まがいの技が多い
このようなものです。
白鵬は以前「昭和は双葉山、平成は白鵬」と発言したことがありました。日本人は謙虚な人が好きですから、自画自賛する人はあまり良く思われません。
また白鵬は先輩横綱である朝青龍との対戦では、土俵上で相手を睨みつけたことがあります。勝負事とは言え、同郷の先輩力士に対する態度ではないという声は的を得ているでしょう。
そして一番の批判の対象が、白鵬の相撲の取り組み内容です。
もちろん正々堂々と押し出したり、投げたりすることも多いです。ですが、立ち会いで変化したり、待ったをしたりすることも少なくありません。
そしてエルボーと呼ばれるかち上げや、掌底という名の張り手をしているのも事実です。一応相撲のルール内と言われていますが、はっきり言ってグレーゾーンと言っていいでしょう。
横綱だから誰も文句を言えませんが、もし平幕の力士が横綱や大関相手に同じことをしたら凄まじい批判を浴びるのは間違いありません。
白鵬の性格が悪いと言われるのは発言についてもありますが、相撲の取り組みについての印象から来ていることが多いです。
相撲の内容が酷いのは、性格が悪いからだという構図ですね。
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白鵬にブーイングが浴びせられる理由
白鵬は以前、千秋楽の取り組みで変化したことがあります。その一番は白鵬が勝てば優勝が決まるという大一番でした。
相手の力士はまさかこの場面で横綱が変化するとは微塵も思っていなかったことでしょう。
勝負は一瞬で終わりました。結果は白鵬が勝ち、優勝が決定したのです。
通常は優勝決定の瞬間というのは、場内中が大歓声に包まれるものです。しかしこのときは違いました。凄まじいブーイングの嵐だったのです。
私はブーイングを容認するつもりはありません。しかしそれを批判することも出来ません。
なぜならば観客は熱戦を期待してお金を払って相撲を見に来ているからです。そして白鵬はその期待を裏切ってしまったのですから。
白鵬はその後のインタビューで立ち会いの変化について謝罪しました。変化した理由としては4場所も優勝から遠ざかっていたため、どうしても勝ちたかった。たがら変化したと涙ながらに語りました。
確かに気持ちは分かります。最高位である横綱は常に優勝が義務付けられていると言っても過言ではありません。
優勝できない横綱は横綱ではないと、白鵬は感じていたのかもしれません。
しかし大相撲というのは観客あってのものです。見てくれる人がいないと成り立たないのです。
つまり野球やサッカーと同じです。
ですから競技を観戦することに対する価値を感じる人が少なくなれば、競技自体が衰退してしまうということです。
もし白鵬と同じ立場に千代の富士や貴乃花が立たされていたとしたら、どうなっていたでしょうか?
間違いなく、2人の横綱は変化をせずに正々堂々と相手にぶつかっていったことでしょう。それは勝つことよりも相撲道も守ることが大切だという信念があるからです。
しかしこれは日本人のメンタリティーです。
白鵬はモンゴル人ですから、日本人とは考え方が違っていても不思議ではありません。
ですから白鵬は「なぜ相撲のルールを守ったのにブーイングされなくちゃいけないんだ?」と頭の中では思っていたのかもしれませんね。
日本では良しとされることが、海外では悪しとされることがあります。またその逆もしかりです。
はっきりしているのは、白鵬がモンゴル人だからブーイングされたというのではないということです。もし日本人の横綱が白鵬と同じことをしたら、間違いなく批判されます。
この点だけは間違ってはいけません。
問題は白鵬が何人かということではなく、相撲の内容に対するものだからです。
白鵬は勝負に勝って、そして同時に観客からの信頼を著しく失ったということです。
白鵬は自分の価値観に従って変化した、そして優勝したというのが真相です。
白鵬は態度を改めるべきなの?
白鵬は相撲界最高位である横綱です。
私もそうですが、多くの相撲ファンは白鵬に対して横綱らしい正々堂々たる取り組みを期待しています。
その意味では、発言はともかく、相撲の取り組み内容に関しては態度を改めてほしいと願います。
勝つことは大切です。しかし勝つためなら相撲道に反することをしても構わないという力士が増えていけば、いずれファンから見放されます。
それは相撲に魅力を感じてなる人が増えていくということです。相撲の存続に関わることなのです。
相撲界では昨今、たくさんの不祥事がありました。ただでさえ不信感を抱いている相撲ファンは多いのです。
相撲協会は国技だからと安心している場合ではありません。協会や親方は力士に対してもっと厳しい指導が必要です。
たとえ白鵬のような横綱であっても、言うべきことは言わなくてはならないのです。
大相撲の未来のためにも。
まとめ
白鵬の性格は悪いのかどうかいうことから始まったのですが、最終的には相撲界全体にまで話題が拡がってしまいましたね。
私は白鵬の性格が悪いとは思いません。ただ日本人とは考え方が違うのだと感じています。
白鵬にも相撲に対する信念があります。ですから周りがいくら言っても受け入れるかどうかは分かりません。
決めるのは白鵬自身だからてす。
相撲の実量は文句ないのですから、それに相撲道の精神が加われば最強です。
難しい問題ですが、白鵬が多くの相撲ファンから愛される力士になってくれることを願います。
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