私は本が大好きで、毎日のように本屋さんに通っています。
本屋さんにはいろんなお客さんがいますが、
見ているとあることに気づきました。
それは
・本を愛している人
・本を愛していない人
がいるということです。
両者には
「本や本屋さんに対する『敬意』の有る無し」
が如実に現れます。
私は本を愛しているので、敬意やマナーがない人
を見かけると本当に悲しくなります。
本屋さんでやってはいけないことというのは
明確には決まっていません。
もちろん万引きは犯罪ですので絶対にやってはいけません。
これはマナー以前の問題です。
それ以外で、私が考える
「本屋さんで絶対にやってはいけないこと」
について書かせて頂きたいと思います。
もちろんこれは私の意見であって絶対ではありません。
ですが本を愛していらっしゃる方には共感して頂けると嬉しいです。
●本屋さんで絶対にやってはいけないこと●
●「メモを取る、写メ(写真)を撮る、スマホで検索する行為」●
これは絶対にやってはいけないことです。
本屋さんによっては貼り紙で注意書きされています。
私もこの光景を時々見かけます。
本屋さんを経営されている方や、書店員さん
本を愛していらっしゃる方であれば、
なぜこの行為がいけないのかを即答することが出来ます。
ですが、メモや写メや検索をしている人は
「なぜダメなのか?」を理解していません。
その理由を説明いたします。
「本屋さんは『何を』売っていると思いますか?」
この質問を
1.メモや写メや検索をしている人
2.メモや写メや検索を絶対にしない人
に問いかけると、両者の回答が違ってきます。
1.メモや写メや検索をしている人は、こう答えます。
「そんなの『本』を売っているに決まっているじゃないか」
ですが
2.メモや写メや検索を絶対にしない人は、こう答えます。
「本屋さんは『情報』を売っています」
ここに両者の本や本屋さんに対する明確な意識の違いがあります。
もし本屋さんが売っているものが1のような「本というモノ」
であれば、メモや写メや検索をしてもいいのかもしれません。
ですが、本屋さんが売っているものは2の『情報』なのです。
「売っているもの」を例えを出して説明します。
このような場面をイメージしてみてください。
例えばある方(Aさん)はコンビニ入りました。
Aさんはカゴに飲み物や弁当などを入れてレジに向かいました。
そして店員さんにこんなことを言いました。
「これ、もちろん無料ですよね?」
対応していたレジの店員さん、
その場面を見ていた他のお客さんは
このAさんのことをどう思うでしょうか。
Aさんがおかしなことを言っているのは、
どなたにもご理解いただけるでしょう。
ですが、このAさんの行為を
本屋さんでメモや写メや検索をしている人
と重ねることが出来る人は多くありません。
本屋さんが売っている「情報」というものは
コンビニで売っている「飲み物や弁当」と同じです。
「本屋さんが売っているもの=情報」
「コンビニが売っているもの=飲み物、弁当、etc.」
ということになります。
本屋さんでのメモ、写メ、検索という行為は、
コンビニで例えると、飲み物や弁当を盗むことと同じ行為なのです。
それは、本屋さんが売っているものである
「情報」に対してお金を払っていないにもかかわらず、
自分のものとして明確な形で記録したからです。
明確な形というのは
・メモ→言葉
・写メ→画像
・検索→本の情報を元にして
新しい情報を得る
ということです。
メモであれば、自分のスマホに言葉が記録されます。
写メであれば、自分のスマホに画像が記録されます。
そして検索です。
検索して得たものというのは新しい情報です。
ステップで現すと以下のようになります。
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1.本を読んで気になる情報を発見した。
2.もっと知りたくなったので、その言葉を検索してみた。
3.その結果、今まで知らなかった新しい情報を手に入れることが出来た。
このようになります。
検索した人が3で手に入れた「新しい情報」の記録は、その人のスマホに残ります。
つまり本を元にして、無料で価値を手に入れたということです。
コンビニも本屋さんも売っているものの本質は同じです。
それは
「価値」
です。
どんなビジネスであっても「価値」を売って
その対価としてお金を頂いて成り立っているのです。
この「成り立つ」という考え方が物凄く大切です。
成り立つ、つまり成立するということです。
コンビニは「飲み物や弁当などをお客さんに与えた価値の対価」
としてお金を頂いて成立しています。
コンビニが「無料で」飲み物や弁当などをお客さんに与えていたら
コンビニというのもは成立しません。
つまりコンビニが全国から無くなってしまいます。
それと同じように…
本屋さんは「情報をお客さんに与えた価値の対価」
としてお金を頂いて成立しています。
本屋さんが無料で情報をお客さんに与えていたら
・メモをとる
・写メを撮る
・検索する
といった行為を許していたら本屋さんというのもは成立しません。
つまり本屋さんが全国から無くなってしまうのです。
コンビニも本屋さんも「ビジネス」です。
ビジネスというものは、価値を与えた対価としてお金を受け取ることで成立します。
例えばある方(Bさん)がカラオケ店でアルバイトをしているとします。
Bさんはカラオケ店に対して「労働」を提供しています。
「時間」というものは誰にとっても「価値」のあるものです。
Bさんは自分にとって「価値」のある「時間」を「労働」としてカラオケ店に提供して、
アルバイト代という「対価」を頂いているのです。
Bさんとカラオケ店は
「価値と価値の交換」
をしているのです。
・Bさんが受けとっている価値…アルバイト代
・カラオケ店が受けとっている価値…Bさんの労働(時間)
これによってカラオケ店はビジネスとして成立しているのです。
価値と価値の交換が正しく行われないとビジネスは成立しません。
本屋さんでの
・メモをとる
・写メを撮る
・検索する
行為とはどういったものなのか?
それは
・メモ、写メ、検索をする人が受け取っている価値…本から得た情報
・本屋さんが受け取っている価値…なし
ということです。
ここでは価値と価値の交換が行われていません。
本来であれば本屋さんは書籍代として
価値を得ることが出来るのにそれが行われていません。
これはビジネスとして成立しません。
だから本屋さんでこういった行為は絶対にやってはいけないのです。
●まとめ
本屋さんでのマナー「絶対にやってはいけないこと&その理由」
について、私の考えを紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
私は本当に本が大好きで愛しているので、
マナーや礼儀のない人を見かけると本当に悲しくなるのです。
マナー違反をしている人も
「もし自分の家が本屋さんを経営していたら、自分は同じことをするだろうか?」
と自分に問いかければ、自然と行動が変わると思います。
「相手の立場に立って考える」
幼稚園や小学校で習ったことですが、本当にその通りだと思います。
何が正しいのかを、本当はみんな知っているのです。
今は本屋さんの数がどんどん減っていっています。
私は微力ながら本を買うときは極力、実際にある本屋さんを利用するようにしています。
私は買う本が決まってなくても本屋さんに行きます。
そこで気になった本は、値段にもよりますが買うことが多いです。
そうしないと二度とその本と出会えない可能性があるからです。
本との出会いは人との出会いに似ています。
まさに「一期一会」なのです。
本屋さんを利用する方が一人でも多く、
本や本屋さんに対して敬意を持って接していただけると嬉しいです。
きっと本も喜んてくれると思います。
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