増田康宏さん【将棋プロ棋士】「森下卓九段が天才と認めた男とは」

増田康宏 (ますだやすひろ)。

世間的にはまだ知られていないでしょう。
しかし将棋ファンであれば、おそらく多くの方が、
この名前をご存知ではないかと思います。

「増田康宏さんは、2015年6月末の時点では『四段』

です。

四段というのは、将棋のプロ棋士の中では一番下のランクになります。
でも、将棋指しは誰でも四段からスタートします。
羽生善治さんだって、スタートは四段からだったのです。

この記事の見出しを

「増田康宏『 四段』」

ではなく、

「増田康宏『さん』」

にしたのには理由があります。

それは、

「増田康宏さんは、あっという間に昇段してしまうから。
すぐにタイトルを取ってしまうから」

です。

増田康宏さんの順位戦は2015年4月から始まりました。
初戦の相手は、中座真七段。
増田四段は、この一局を見事勝利し、幸先の良いスタートを切りました。

個人的な感想ですが、今期順位戦の増田四段の対戦相手は、
比較的恵まれているような気がしています。

ポイントになりそうなのが、

・5局目…岡崎洋 六段
・6局目…牧野光則 五段

このあたりではないかと予想しています。

増田四段は順位戦初参戦ですので、当然順位は下の方です。
正確には『下から4番目』です。

この位置で昇級するための勝敗ラインは、

・10戦全勝…昇級 確定
・9勝1敗…昇級 有力
・8勝2敗…昇級 ほぼ無理

このような感じだと思います。

つまり、

「増田四段が今期順位戦で昇級するためには、
最低でも9勝1敗で勝ち抜かなければいけません」

増田四段には、ぜひともC級2組、1期抜け。
それもできれば全勝で達成してほしいと思っています。

増田四段なら、きっと出来ます。

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【目次】
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1.将棋を始めたきっかけは何ですか?

2.どこの将棋クラブに通っていたんですか?

3.プロ棋士になるまでの過程を教えてください。

4.増田さんは将棋の天才なんですか?

5.まとめ

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1.将棋を始めたきっかけは何ですか?

増田康宏さんが、

「将棋に初めて出会ったのは5歳」

のときです。

増田さんのお母様が買って来られたボードゲームセットの中に将棋があったそうです。
「じゃあ、一緒に将棋をやってみようか」
それが、増田少年の将棋人生のスタートでした。

ここで私が思い出しのが、

「羽生善治」

さんのことです。

羽生さんが将棋と出会ったのは、小学校1年生、羽生少年が6歳のときです。
きっかけは、近所に住んでいた同級生が将棋をやっていたことでした。

羽生さんはプロになったのちに、

「私の両親は将棋とはまったく縁がありませんでした。
ですから、近所の友達が将棋を教えてくれなかったら、
おそらく私は将棋とは出会っていませんでした。
つまり、将棋のプロ棋士にもなっていなかったと思います。」

このようにおっしゃっています。

藤井猛九段など、ごくごく一部の棋士を除き、
将棋のプロ棋士は、小学校の低学年までに将棋に出会っています。

99%と言ってもいいかもしれません。

どんなに将棋の才能があったとしても、小学校高学年以降だと、プロになるのは厳しい。
でも、小学校低学年の少年が、自分の意思で将棋に出会うことは不可能に近いです。

つまり、将棋のプロになるためには、きっかけと環境が大切だということです。

「才能以上に大切なのが、将棋と出会うきっかけと環境」

なのです。

羽生善治さんも、増田康宏さんには将棋の才能があった。
それにプラスして、将棋と出会うきっかけと環境もあったのです。
だから、2人とも将棋のプロになれたのです。

そういったわけで、増田康宏さんの将棋は5歳からスタートしたのです。

2.どこの将棋クラブに通っていたんですか?

増田康宏さんが通っていた将棋クラブは、八王子将棋クラブです。

そうです、

「増田康宏さんは、羽生善治さんと同じ八王子将棋クラブの出身」

なのです。

これは増田さんが東京都昭島市出身だということに関係があるでしょう。。

昭島市と八王子市はすぐ地理的にすぐ近くですから、
通うのに負担が少なかったからという理由だと思います。

ちなみに

「増田さんの師匠は、森下卓九段」

です。

森下さんが増田さんの師匠になったのは、
八王子将棋クラブの席主の方が、森下さんに
推薦状を送ってくれたからとのことです。

これも縁なのですね。

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3.プロ棋士になるまでの過程を教えてください。

以下、増田康宏さんの簡単なプロフィールです。

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・生年月日…1997年11月4日
・奨励会入会…2008年9月 (10歳・小学5年生)
・三段リーグ入り…2012年4月 (14歳・中学3年生)

・四段初段(プロ)…2014年10月 (16歳・高校2年生)

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このようになっています。

三段リーグ戦は、第51期からの参戦です。
以下、増田康宏さんの三段リーグ戦の記録です。

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51回…12勝6敗 (結果…33人中7位)
52回…10勝8敗 (結果…30人中9位)
53回…12勝6敗 (結果…36人中5位)
54回…11勝7敗 (結果…39人中7位)

55回…13勝5敗 (結果…37人中1位)四段昇段(プロ入り決定)

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中学生プロ棋士になれなかったのは残念ですが、
三段リーグは、全て2桁の勝ち星ですので、優秀だと思います。

増田さんご本人は、この結果をどう思っていらっしゃるのか分かりませんが、
師匠の森下卓九段は相当不満だったようで、
増田さんが中学生棋プロ棋士になるチャンスを逃したときに、

「もっと将棋を真面目にやりなさい。
深浦くん(深浦康市九段)くらいの努力をしないといかん」

とおっしゃったそうです。

もちろん増田さんは一生懸命将棋に打ち込まれていたと思います。
深浦九段は、森下九段の弟弟子(おとうとでし)にあたります。
身近で深浦さんの努力を見て来られた森下九段には思うことがあったのでしょう。

その後、増田康宏さんは見事、将棋のプロ棋士になりました。

中学生棋士にはなれませんでしたが、三段リーグの結果はかなり見事だと思います。
三段までは順調だったけれど、そこから5年経っても、
10年経ってもプロになれない人は、山ほどいます。

こういった過程を経て、増田康宏さんはプロの将棋指しになりました。

4.増田さんは将棋の天才なんですか?

増田康宏さんの将棋の才能は、子供の頃から、
奨励会に入ってからも広く知られていました。
渡辺明さんなどのトップ棋士も、増田さんのことを知っていた程です。

増田さんの師匠は森下卓九段です。

森下九段は、過去にお弟子さんを3人取っていましたが、
難しさを感じていらっしゃったそうです。

奨励会というのは過酷な場所です。

奨励会には全国各地から、地元では敵なし、
天才と呼ばれた子供たちが集まってきます。

「地元では天才だったのに、奨励会に入ったら普通だった」

この事実に、多くの少年はすぐに気づくことになります。

実際に、将棋の小学生全国大会で優勝などの好成績を収め、
意気揚々と奨励会に入ったにも関わらず、連敗続きで、
すぐに退会してしまった少年も少なくありません。

そんな中で、将棋のプロになるためには、
学校の授業などの、絶対に必要な時間を除き、
他の全てを将棋に捧げないといけません。

でも、そこまでしても、プロになれる保証はありません。

「青春の全てを捧げたからといって、プロ棋士になれるとは限らない。
しかし、プロ棋士になった者は、青春の全てを捧げている」

これが紛れも無い真実です。

・小学校高学年
・中学生
・高校生
・大学生

こういった、人生の中でも青春時代と言われる貴重な時間を
犠牲にしたもの、その中でもほんの一部の人間だけが将棋のプロになれるのです。

だから、森下九段はもう弟子を取るつもりはなかったそうです。
ですが、この森下九段の考えを変えてしまったのが、増田康宏さんなのです。

当時、増田少年は小学四年でした。

「森下卓九段は、増田康宏さんの棋譜を見て『天才だ』と思った」

そうです。

そしてその後、実際に会ってみて「この子だったら大丈夫だ」
と確信して、師匠になることを承諾されたのです。

森下九段の増田さんへの期待度は半端ではありません。

増田さんは16歳、高校2年生でプロになりました。
これは他のプロ棋士と比較すれば、圧倒的に早いです。
順調すぎるほどのスピードです。

しかし、師匠の森下九段はこれでも、今でも不満なのです。
森下九段はこうおっしゃっています。

「深浦くん並みの情熱を持ってやっていれば、増田は今ごろ竜王になっていた」

この言葉を、いろんな場所で言っておられるのです。

これには増田さんもさすがに少し恥かしいようで、
やめてもらいたい(笑)とおっしゃっています。

でも、それだけ森下九段は増田さんに期待しているということです。

増田康宏は、森下九段の考えを変えさせたほどの人です。

「増田康宏さんは、将棋の天才」

なのです。

5.まとめ

増田康宏さん【将棋プロ棋士】名人・竜王への道
という見出しで、書いてみました。

いかがでしたでしょうか?

増田康宏さんは、奨励会の三段リーグを5期で抜けています。
これはプロになった他の棋士と比較すると早いです。

ですが、増田さんの才能を知っている人からすると、不満があるかもしれません。

なので、

「増田康宏さんには、最短距離で順位戦を駆け上がってほしい」

です。

できれば、C級2組は1期で、
遅くとも2期で抜けてほしいです。

将棋ファンの1人として、増田康宏さんを応援しています。

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