囲碁と将棋の違い「国内と国外 & 先手と後手」

囲碁と将棋はよく比較されます。

面白いのは、どちらか?
人気があるのは、どちらか?
競技人口が多いのは、どちからか?

などなど。

私が思う、囲碁と将棋の大きな違いは2つあります。

1つは「国内と国外」
2つめ「先手と後手」

です。

この2つの視点で、囲碁と将棋の違いを書いていきたいと思います。

ちなみに私は将棋はファンなので、
正直かなり将棋寄りの意見になるような気がします。
その点はご容赦願えるとありがたいです。

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囲碁も将棋も世界中に愛好家がいます。
大きく違うのはプロの存在です。

囲碁は、プロが日本・中国・韓国にいます。
将棋は、プロは日本のみです。

囲碁は、以前は日本が最強でした。
しかし現在は中国や韓国に押されている状態です。
世界戦で日本人が優勝する機会は少なくなっています。

現在、囲碁の世界最強国は『中国』です。

囲碁は以前は世界戦でも日本のルールで打たれていました。
しかし中国が台頭するにつれて、世界戦は
中国ルールで実施されることが増えてきました。

囲碁は日本と中国ではルールが違います。
もちろん大部分は同じで、違うのはほんの一部です。

しかしそのほんの一部が、勝敗に大きく影響する違いなのです。

将棋の場合は、国内国外問わず、ルールは同じです。
これはプロがあるのが日本だけというのが大きいです。
海外にもプロが出来れば、変わってくるかもしれません。

囲碁は、日本と中国でルールが違う。
将棋は、世界中でルールが同じ。

これが囲碁と将棋の違いの1つです。

先手と後手の差

囲碁も将棋も、自分と相手が交互に打つ(指す)ゲームです。
つまり先手と後手があります。

では先手と後手で有利不利はあるのでしょうか?

囲碁の場合、先手が有利です。
なので先手にはハンデがあります。

しかし将棋の場合、先手後手の有利不利はありません
なので先手にもハンデはありません。
対等の条件で実施されています。

将棋のプロは先手と後手のどちらかを選べるなら、

「先手を取りたい」

と回答される方が多いです。

その理由としては

「主導権を握れるから」

というものです。

しかし先手と後手の違いが勝敗に影響することはありません。
本当は、もしかするとあるのかもしれません。
でも、そうであれば先手にハンデを課すルールに変更されるはずです。

なので、

「将棋は、先手と後手の有利不利はない」

という結論で、現時点では良いと思います。

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将棋というゲームは、先に相手の王様を取った方が勝ちです。
なので單純に考えると、先手が有利に思えます。
でも実際はそうではない。

ここに将棋の奥深さがあると感じます。

実際に将棋のタイトル戦でも、後手が4局連続で勝つといった場合もあります。
でも基本的には、先手が勝つことが多い、やや多いです。

将棋の先手は、テニスのサービスゲームと似ていると言われます。

テニスはサーブを打つ、サーブを受けるを繰り返してゲームが進行します。
サービスゲームを取ると「キープする」
サービスゲームを取られると「ブレイクされる」

という表現をします。

テニスでは、サービスゲームは「取れる」「取りたい」ゲームなのです。

将棋の場合も特にタイトル戦では、先手は「取れる」「取りたい」
一局と考えている棋士が多いようです。
なので逆に自分が先手の一局を負けると、一気に苦しくなります。

タイトル戦というのは、将棋のプロ棋士の中でも、
ほんの一部のトップ棋士しか出場することが出来ません。

将棋の先手と後手の有利不利はない。
でも、先手を取りたいと思っている棋士が多いということは、
心理的には先手が有利だと考えているのかもしれません。

先ほど「将棋は、先手と後手の有利不利はない」
と書きましたが、実際は分かりません。

プロ棋士にアンケートをとったら、もしかすると
「先手が有利」という意見が多いかもしれません。

実際に毎年公表されている、将棋の先手と後手の勝率のデータでは
以前は先手がやや優勢でしたが、最近では後手が逆転する現象が起きています。
過去数十年のデータでは、先手がやや優勢になっています。

もしかすると、将棋は先手が有利なのかもしれません。

でも、だからといって先手にハンデを課したら、
将棋の進化のスピードは遅くなるような気がします。

将棋の後手番は不利という自覚があります。
だからその不利を少しでも縮めるために、いろんな対策が練られてきました。
その結果として、近年の後手番の勝率の上昇につながっているのです。

なのでもし先手にハンデが課されてしまったら、
後手番の研究は少なくなってしまうでしょう。

日本人の気質として「判官贔屓(はんがんびいき)」というものがあります。
弱い者、負けている方を応援するという気質のことです。

これが将棋の場合は後手に当たると思うのです。

私はプロの将棋を観戦する場合、もちろん好きな棋士を応援します。
でもどちらも好きでも嫌いでもない場合は、
なぜか後手の棋士を応援することが多いです。

今までその理由を深く考えたことはなかったのですが、
これは判官贔屓が原因だったのです、きっと。

先手に比べて後手は不利だ。
だからそれを跳ね返して勝手欲しい。
そんな思いが後手を応援させていたのでしょう。

今の私の考えはこうです。

「将棋は先手の方が、やや有利なのかもしれない」

でも

「将棋は、後手を応援する人の方が多い」

なので、

「将棋の後手には、応援のパワーが宿る」

というものです。

トータルとして考えると、

「ゲームとして考えると、将棋は先手が有利。
しかし、勝負として考えると、先手後手の有利不利はない」

というのが、私の結論です。

まとめ

囲碁と将棋の違い「国内国外と先手後手」
という視点で、いろいろと書いてみました。
将棋寄りになってしまっている点はお許しください。

囲碁は国際的。
将棋は日本的。

なのかもしれません。

私は将棋が世界に広まって欲しい願望もありますが、
ルールの変更はしてほしくありません。

将棋が世界的になってしまうと、おそらく国際戦では
先手にハンデが課されるような気がします。
なぜならばデータ的には先手が有利だからです。

でもそうすると将棋は「ゲーム」になってしまいます。

もしかしたら先手が有利かもしれないのに、あえてハンデを課していない。
そこに将棋というものに日本の「文化」を感じるのです。

将棋には

・二歩禁止
・打ち歩詰め禁止
・先手にハンデがない

という、おそらくゲームという視点だけで見れば理解し難いルールがあります。

おそらく外国人の方に説明して理解してもらうのは難しい。
でも日本人であり、日本の文化を体感している人であれば、
この曖昧さ、不完全さの理由が直観的に理解できる
ような気がするのです。

囲碁には囲碁の魅力が、
将棋には将棋の魅力があります。

両方やることによって、その違いをより深く理解することが出来るでしょう。

それにしても限られた盤面で争われるゲームに「プロ」が存在する
囲碁・将棋は、よく考えると凄いことです。

そこに魅力を感じる人がたくさんいるからこそ、
プロという存在が成り立っているのですから。

これからも囲碁・将棋のプロが存続できる環境が
この日本にあり続けることを願っています。

囲碁と将棋、どちらも楽しんで、違いを確かめましょう。
正解はありません。
あなたが感じた違いが正解なのです。

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